無料添削講座(日本史) | ReNET

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updated 2012-08-23



今回の無料添削講座は
「19世紀・20世紀の日本史」
です。

皆さん投稿ありがとうございました!
皆さんから送られてきた解答例をもとに、より良い解答作成法を講義していきます。

まだ問題を解いたことのない人は、先に自分で解いてみてから、解説を読んでください!


問題

「二葉亭四迷の『浮雲』が果たした文学史における意義について、江戸文学と比較しながら、80字以内で説明せよ。」


これは、『浮雲』の果たした近代文学としての意義を、江戸文学と比較しながら説明するという問題である。

多くの受験生が苦手とする文化史の問題であり、何を書けばよいか戸惑った受験生が多いであろう。

答案例を見ながら解説していこう。

江戸文学は、平安時代からの「もののあわれ」を表現した文学(※意味をなしていない)であったが、二葉亭四迷の『浮雲』(※『浮雲』だけで良い)は、西洋の写実主義を表現(※非文)した文学であり、自然主義を準備した。



送られてきた答案の中で最もよく書けた答案であり、江戸文学と『浮雲』を、「もののあわれ」と写実主義という風に、比較しようという意志が感じられる。

ただ問題は、そもそも「『もののあわれ』を表現した」とは何事か、という点にある。

「もののあわれ」とは「世界に対して趣深いとする感情」のことである。確かに江戸時代の本居宣長が平安文学に対して評価する際に使った言葉だが、そのことを根拠に、「もののあわれ」が江戸文学にはあり、近代文学にはないとするのは無理がある。

では、江戸文学はどのような文学なのだろうか。

この答案で見落とされている重大な点は、江戸文学が文語で書かれ、『浮雲』が口語で書かれたという視点である。このことこそ「言文一致」と呼ばれるもので、『浮雲』の大きな特色である。
この特色は、話し言葉、つまり考える言葉と、書き言葉が一致したことを意味する。つまり思うように書けるようになったことで、写実的な表現が可能になったのである。
逆に江戸文学は、平安時代に近い古語で書かれたため、描写が古語の意味に引っ張られたものになってしまったのである。

このことを80字にまとめる必要があり、各自練習してみて欲しい。


過去の無料添削講座

日本史 no. 1
日本史 no. 2
日本史 no. 3