問題演習

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updated 2012-08-23

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問題

読解問題(2011/12/05)

以下の文章と語彙の説明を読み、「君子遠庖廚也」のは何故か、説明せよ。
ただし漢文は一般に「動詞主体・動詞・動詞対象」という並びになることに注意して読め。

問題文

斉宣王曰、徳何如則可以王矣。孟子曰、保民而王、莫之能禦也。曰、若寡人者、可以保民乎哉。曰、可。曰、何由知吾可也。曰、臣聞之胡齕。
王坐於堂上、有牽牛而過堂下。王見之曰、牛何之。對曰、將以釁鐘。王曰、舎之、吾不忍其無罪而就死地。對曰、然則廢釁鐘乎。曰、何可廢也、以羊易之。
孟子曰、有諸乎。斉宣王曰、有之。曰、是心足以王矣、臣固知王之不忍也。王曰、誠也、不忍其無罪而就死地、故以羊易之也。曰、王若隱其無罪而就死地、則牛羊何擇焉。王笑曰、是誠何心哉。曰、是乃仁術也、見牛未見羊也、君子見其生、不忍見其死、聞其聲、不忍食其肉、是以君子遠庖廚也。

(出典  『孟子』「梁恵王章句上七」改定)

語注

胡齕・・・斉宣王の家臣
釁鐘・・・鐘に血を塗る儀式をする
廢・・・・やめる
擇・・・・選ぶ
庖廚・・・調理場

現代語訳・解答

逐語訳

斉宣王は言った、「徳がどのようであれば、王たりえるのですか」。孟子は言った、「人民を保ち王となれば、止められる者はいないです」。斉宣王は言った、「私のような者が、人民を保つことができますか」。孟子は言った、「もちろんです」。斉宣王は言った、「どうして私ができると分かるのですか」。孟子は言った、「私は胡齕からこのようなことを聞きました」。
王が宮殿に居たとき、ある者が牛を引いて宮殿の下を通り過ぎようとしました。王はこれを見て言った、「牛はどこに行くのか」。その者は言った、「鐘に血をぬる儀式に使います」。王は言った、「やめなさい。私はそいつが罪なく死ぬのを忍べない」。その者は答えて言った、「ならば、鐘に血をぬる儀式はとりやめますか」。王は言った、「やめることはできない、羊をこれの代わりにしなさい」。
孟子は言った、「このようなことがあったのですか」。斉宣王「ありました」。孟子は言った、「この心は、王たるに十分なものです。私は王が牛のことを忍べなかったのだと知っています」。斉宣王「そうです。牛が罪なく死ぬのを忍べなかったので、羊に代えさせたのです」。孟子は言った、「王はそれが罪無く死ぬのを忍べなかったのならば、牛と羊をどうして選んだのですか」。宣王は笑って言った、「本当にどういう心持ちだったのですかね」。孟子は言った、「これこそが仁の道です。牛は見たが、羊は見ていません、君子はその生きた姿を見たので、それが死ぬことを忍べず、その声を聞いたので、その肉を食べることを忍べません、このため君子は調理場に近寄らないのです」。

解答

生きた声を聞くと殺すのが忍びなくなり、声を聞くと食べることが忍びなくなるため。

問題

読解問題(2011/11/09)

以下の文章と語彙の説明を読み、昭侯は典冠をどう処遇したか、その理由と合わせて説明せよ。
ただし漢文は、主語・動詞・目的語という並びになることに注意して読め。

問題文

韓昭侯、酔而寝。
典冠者見君之寒也。
故加衣於君之上。
覚寝而説、問左右曰、
「誰加衣者。」
左右対曰、
「典冠。」
君因兼罪典衣与典冠。
其罪典衣、以為失其事也。
其罪典冠、以為越其職也。
非不悪寒也。
以為、侵官之害、甚於寒。

『韓非子』改

韓昭侯:韓の君主
典冠:王の冠を管理する者
説:喜ぶ
典衣:王の衣服を管理する者

現代語訳・解答

逐語訳

韓の君主は、酔って寝た。
王の冠を管理する者は君主が寒そうなのを見た。
そのため衣服を君主の上にのせた。
眠りから覚めて喜び、左右に聞いた、
「誰が衣服を加えた。」
左右は答えた、
「王の冠を管理する者です」
君主はそのため王の衣服を管理する者と王の冠を管理する者とを合わせて罰した。
その衣服を管理する者の罪は、その職務を全うしなかったからだ。

解答

自分の役職以上のことをしたため、罰した。