センター試験マニュアル(現代文) | ReNET

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2011年12月14日
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今回の特集は、センター試験についてです!

センター試験本番まで残り1か月ほどとなり、皆さん過去問演習に取り組んでいることかと思います。
今回と次回の特集では、このセンター試験独特の問題形式に対応するための、センター試験マニュアルを紹介していきたいと思います!

今週は現代文についてです。


現代文(評論文)

なぜ誤答を選んでしまうのか

記述式試験と異なり、センター試験における最も重要な特徴は、「錯乱肢」の存在です。錯乱肢とは、選択肢における誤答を指します。
記述式試験においては、問題に対する解答を自分で作ればよいだけでした。これは、自分の作る解答が実際の解答を包含しさえいれば、正解している気になれる形態です。

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つまり、本文をぼんやりと理解しさえいれば、記述はできるのです。もちろん理解がぼんやりしたものであればあるほど、採点では減点されていきますが。
一方、選択式であるセンター試験においては、このずれが許されません。センター試験の難問では、ぼんやりとした理解では解答としてしまいそうだが、実際の解答とはずれているという錯乱肢が存在します。
記述式試験ではある程度の得点が取れるが、センター試験で思うように得点が取れない受験生は、ここで引っかかっているのです。

錯乱肢の種類

多くのセンター試験マニュアルで言われていることですが、そのような錯乱肢は、いくつかの種類に分類できます。それをここでは大きく3つに分類して分析していきます。
3つというのは、「言い過ぎ」と「言葉足らず」と「語彙の妥当性」です。

1.言い過ぎ

「言い過ぎ」というのは、文章に書かれていることを誇張したり、書かれていないことにまで突っ込んで説明したりしている選択肢のことを言います。
例えば、「二酸化炭素は温暖化を促進する」という本文に対する、「二酸化炭素は温暖化を促進するため、排出制限が必要だ」という選択肢のことです。
他科目において、選択肢の正誤は現実に置ける正誤とリンクします。世界史で「『罪と罰』を書いたのは誰か」という問題があれば、どのような文脈であっても「ドストエフスキー」という解答が正しいです。
ところが現代文は、問題文を読んで解答する能力をはかるものであり、知識の有無をはかるものではありません。そのため、問題文に「『罪と罰』を書いたのはプーシキンと言える」という文章が存在したなら、「『罪と罰』の作者はプーシキン」なのです。
そのため、一般的に正しくみえる情報を付加した選択肢でも、文章から読み取れることではないため、正解とは言えないということになります。

2.言葉足らず

「言葉足らず」というのは、「言い過ぎ」の逆で、問題に対して十分な説明が出来ていない選択肢のことを言います。
「言い過ぎ」と違い、問題文と反した内容を言っているわけではないので、一見間違いだと決めづらいところがあります。
しかし問題に「最も適した選択肢を選べ」という指示があるとき、これも正解ではない場合が多々あります。
例えば、「二酸化炭素が増加し、温暖化を促しており、制限が必要だ」という本文に対し、「なぜ制限が必要か」という問題があったとすると、「二酸化炭素が増えているから」ではなく「二酸化炭素が増加し、温暖化を促しており、制限が必要だ」という選択肢が正解となります。

3.語彙の妥当性

「語彙の妥当性」というのは、本文が完璧に理解できているのに錯乱肢を選んでしまうという人によくある間違いです。
本文において理解しなくてはいけないのは、何も論理構造だけではありません。語の使い方というのは著者によって微妙な違いがあり、その著者独自の語法も理解しなくてはいけません。
選択肢の「二酸化炭素が増加し、温暖化を促しており、規制が必要だ」という説明が一見正しそうに思えても、本文で「規制」という語が「政府による制限」の意味で使われており、作者は「人々が自主的に使用を制限することが重要だ」と言っていたとすると、この選択肢は誤りとなります。
正しくは「二酸化炭素が増加し、温暖化を促しており、制限が必要だ」です。
このような間違いをおかさないためには、本文を読む際に語彙単位での注意力が必要となってきます。大変ですが、しかし、記述式試験を解く際にも減点されない答案を作成することができるようになるので、是非身に付けておきたい力です。


錯乱肢を見抜く方法

上で錯乱肢の種類を紹介してきましたが、次にそれを見抜くためのテクニックを紹介します。
その方法とは、「選択肢の分解」です。
例えば、「二酸化炭素が増加し、温暖化を急激に促しており、制限が必要だ」という文章の「急激」が「言い過ぎ」であり不適当だとしましょう。
これが一見正解に見えるのは、この長い文章の中でわずかな部分しか誤りが無いため、「基本的にあっている」という判断をしてしまうためです。
センター試験では、明らかな誤答も存在しますが(そこで引っかかっているようでは、まず現代文の基礎力をアップさせてください。)、このように一部をすり替えたり、言い過ぎたりすることがよくあります。
これを、「二酸化炭素が増加し」「温暖化を急激に促しており」「制限が必要だ」という風に分解すると、「二酸化炭素が増加し」は○、「温暖化を急激に促し」は×、「制限が必要だ」は○と判断でき、全体は×という結論に達します。
このように細部にわけそれぞれを検証することで、引っかけを見落とすこと無く見つけることが出来るのです。

>>次ページ(「物語文」の解き方)


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