インサイド東大を読む | ReNET

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2011年10月17日
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東大新聞が毎年出版している東大2011『インサイド東大』が出版されました!
今回の特集は、東大生のSさんとTさんに、『インサイド東大』について真面目に語ってもらいます。


東大〈2012〉インサイド東大 (現役東大生による東京大学情報本サクセスシリーズ)

S:今年も発売されました!東大2012『インサイド東大』。東大ガイダンスが主催する五月祭と駒場祭のガイダンスに並んで、受験生にとって東大について知ることができる最も重要な情報源になっている東大情報本です。東大新聞が毎年出版しています。僕も受験生のときには何度も読み返していました(笑)。というか、ほとんどの受験生は読んでいるのではないですかね。

T:いやいや、ほとんどってことはないでしょう(笑)。案外知らない人も多いですよ。まあ今回の特集は、そういう人たちにこの本の存在を教えるという意味もあるということで。

S:そうですね。これを知っていると知っていないとでは、情報格差が存在しますからね。

T:本当ですよ。ドラゴン桜に「東大新聞を取れば東大受験に有利」みたいなことが書かれていますけど、これさえ読めば要点がまとめてありますから、必要ない。

S:ん…(笑)。そこまで言っちゃうと、東大新聞の子に怒られませんか。

T:…まあ、『インサイド東大』を褒めているのだから、大丈夫じゃないかな(笑)。でも本当に色々な情報が詰まっています。

S:受験情報だけでなく、東大に関する情報が多く載っているのです。今回はその東大2012『インサイド東大』について、僕とTちゃんの東大生二人で語り、読みを深めていこうというコーナーです。

T:はい、どんどん語っていきましょう。

農学部には理1

S:受験生に有益な情報ということでは、おもに二つのことについて書かれていると思うのですね。
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T:二つというと。

S:一つ目は、どの科類を受験すればよいかということ。二つ目が、試験のこと。

T:なるほど。話すこと、ちゃんと考えてきているのですね。

S:当然です。で、まず一つ目なのですが、「どの科類を受験すればよいか」。これは、東大受験生にとっては最初に考えなくてはいけない大きな問題です。

T:まあ、一般的には法学部に進学したい人は文1、経済学部は文2、文学部・教育学部は文3、工学部・理学部は理1、農学部・薬学部は理2、医学部は理3を受ければいいというイメージですね。

S:皆さんご存知かと思いますが、1・2年生の間は教養課程といって、専門分野ではない勉強をする期間があります。専門分野以外の教養がないと専門分野でも困るということで。かといって完全に同じことを勉強するかというとそうでも無くて、科類ごとに分かれています。

T:ちょっとずつ違いますね。

S:これについては、『インサイド東大』の128ページから134ページに書かれています。文系だと、文1・2は文3よりも社会科学という科目を6単位多くとる必要があり、逆に文3だけ方法基礎を4単位とる必要があります。
T:社会科学というのは「法」「政治」「経済」「社会」「数学」のことで、私は文3なのですが、正直「社会」以外の授業は苦痛でしたね。その点、文3で良かったと思います。方法基礎というのは発表・論文作成の練習みたいな授業です。

S:また、文1は社会科学の中で「法」「政治」を最低4単位、文2は「経済」「数学」を最低4単位とる必要があります。それぞれの科類の中で進学者の占める割合が大きい学部の特色に合わせているわけです。

T:文2の数学は大変そうでした。

S:理系は、「生命化学」という生物の授業が、理1は2単位、理2は4単位、理3は4単位必要で、違っています。また理1は数学でコース分けがあり、熱力学の授業があり、実験が多いという特徴があります。理2は化学熱力学があります。

T:へえ、よくわかんないですけど。まあそれぞれの科類によって、より必要な授業が多くなっているわけですね。

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S:そうです。しかしここまで見ると、科類選びなんて簡単じゃないかということになりますが、ここにセンター試験のでき具合や、進学振り分けに有利・不利が関わってきて、ちょと複雑になります。進フリ(注:進学振り分けの略称)については、161ページから176ページに書かれていますね。

T:進フリっていうのは、教養課程から専門課程に進学するときの学科の振り分けのことです。

S:この進フリでは、希望者のうち得点の高い人から順番に内定がもらえます。学科の定員が10人だったら得点上位10人までが進学できます。ただその際、科類指定枠というものがあり、例えば建築学科は定員40名ですが、内35名が理1の指定枠です。なので、まず理1の上位35名が進学し、残りの5名の枠を、理1を含めた全科類で争うわけです。なので、理1の底点(注:進学最低点のこと)が67点に対し、他科類の底点が76点になっています。

T:基本的に、文学部は文3の指定科類枠が大きい、といった感じです。

S:そうですね。だから、センターで失敗したから文2を受けてそこから社会学科に進学しようとしたり、理2を受けて医学部に進学しようとしたりすると、進フリが大変になります。理2から医学部進学は、理3に入るよりも大変といわれていますし。

T:まあ文学部の場合は、社会学科など一部を除けば、10人定員で7人しか進学しないなど「底割れ」のことが多く、文2からでも得点関係なく進学できる場合が多いですがね(笑)。

S:しかし、たまにこれが逆転してしまうことがあります。例えば農学部の生命化学・工学は理2の指定科類枠38名で、理1・3の指定科類枠が6名、その他が10名なのですが、理2の底点が69点に対し、理1の底点が46点になっています。これは、理1・3の中で生命化学・工学の人気が低いため、6番目の希望者の得点が低く、理1からのほうが進学しやすくなっているのです。

T:生命化学・工学に行きたいときは、理2よりも理1を受けたほうがいいということですね。

S:そういうことです。教養課程の間にちょっと嫌な授業を受ければ、進フリでは楽をできるということです。今は理1・2の学科でこういうことがよく起きていて、すでに行きたい学科が決まっているという人は、ちょっと調べてみるとよいかもしれません。

T:なるほど。




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