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updated 2012-08-23

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ご応募ありがとうございました!
早速、解答例の添削を公開していきたいと思います。




問題1

室町時代に行われた日明貿易は、日本国内の守旧派から評判が悪かった。その理由を、60字以内で説明せよ。


問題の要求は、室町時代の日明貿易が守旧派からの評判が悪かった理由を答えよ、とのこと。
日本史をしっかり勉強している生徒なら、書くべき内容自体はすぐに思いつくだろう。
これを60字でどう書くか。

解答例を見てみよう。

解答例

室町時代の日明貿易は、明の冊封体制に組み込まれることによって行う朝貢貿易であり、明を目上として敬うものだったため。(→短くする)

とてもすっきりしていて、良い答案だ。
これだけ書けていれば、満点答案になる。
しかし、この答案にも改善点はある。

もし確実に満点を狙いたいのなら、これでは情報量が足りない。
入試の解答とは、自分がどれだけ日本史を理解しているかをアピールする場なのだ。国語の試験をしているわけではない。
「室町時代の日明貿易は」など主語を長々と書いてしまったり、「明を目上として敬う」など「冊封体制」から明らかなことを解説したりする必要はない。

上記の所を省略し、それによって、書けなかった情報を足して行く。
例えば、朝貢貿易を詳しく説明し、「臣下の礼をとり朝貢し、それに対し返礼をもらうという形の貿易であり」など。
分かっていることを繰り返すよりも、新しい情報を加えた方が、確実に得点に直結する。

少しハイレベルだが、できるなら、そこまで意識して答案を作るよう意識がけていこう。


次の問題に移る。

問題2

天正6年に出された楽市令では、「押買、狼藉、固く停止せしむ事。」「諸役、一切有るべからざるの事。」などと定められている。この二条を参考に、この市が具体的にどのような特色を持っているか、60字以内で説明せよ。




問題の要求は二条を参考に、具体的に、楽市の特色を説明するというもの。

解答例を見てみよう。

解答例

楽市は、戦国大名の監視のもと、商品取引においての不公平をなくし(→具体的に)、また商品取引における税を免除するもの(→抽象的に)であった。



楽市というものが、そもそも戦国大名などにより既得権益を排除するために行われた以上、楽市令が「戦国大名」によるという記述は必須だろう。
そこはしっかり書けていて、良い。

前半パート、「不公平をなくし」では具体性が足りない。
「暴力を排除し、公平性が確保された市」などとしよう。

後半パート、「税を免除する」だけだと、資料を書き直しただけ。
これに対して、特徴としての評価を加えよう。
「税が免除され、自由な市であった」「税が免除され、活発な取引が行われた」など。

二つ目、三つ目の解答例を一気に見てみる。

解答例2

押買狼藉を禁止するという、非暴力的な市であり、また同時に、(→省略)諸役を一切禁止するなど、自由な市であるという特徴を持つ。

解答例3

楽市は、戦国大名により押買と狼藉が禁止され、諸々の税の取り立てが行われない、(平和的で)自由な市という特色を持っていた。



二つ目の答案は、「大名による」旨の指摘がないので減点。
日本語的にも不自然なので、注意。
ただ二つの答案とも、読み込みー特徴の流れができており、基本的にはオッケーだ。

しかし二つ目の答案は、押買狼藉がないことを「非暴力的」と言っているが、これは言い換えただけと見られ、加点されない可能性がある。「平和的」の方が安全だろう。

三つ目の答案は、二つの具体例を、「自由」に結んでいるが、押買狼藉の禁止が「自由」には結びつきづらい。
楽市令以前は、暴力ありの秩序が保たれていない市であったことに注目して欲しい。楽市の特徴として、それが「管理され、平和的な市だ」という点は必須だ。







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