無料添削講座(世界史) | ReNET

東京大学受験総合サイトReNET。参考書評定、東大生書き下ろしコラム、受験対策問題演習、東大おもしろ裏情報など勉強、進路、大学生活に関する豊富なコンテンツを用意しています。添削等を除き、当サイトの利用は全て無料です!東大受験総合ポータルサイト





ReNET | 東大受験総合ポータルサイト
updated 2012-08-23

HOME > 無料添削講座バックナンバー > 世界史バックナンバー > 無料添削講座(世界史) | ReNET



さて、今回の無料添削講座は

15・16世紀の世界史

です。
皆さん投稿ありがとうございました!
皆さんから送られてきた解答例をもとに、より良い解答作成法を講義していきます。

まだ問題を解いたことのない人は、先に自分で解いてみてから、解説を読んでください!

では一問目から見ていこう。


問題1

「明代における北方地域に対する外交政策を、当時の基本的な外交姿勢と比較し、90字以内で説明せよ。」

問題文から、「基本的な外交姿勢」と「北方地域に対する外交政策」を「比較し」ないといけないことが分かる。
ここに注意して解答を整えていって欲しい。

解答例を見ていこう。

明代の基本的な外交姿勢は(→短い文字数のときはできるだけ省略)、冊封体制に基づき、外在勢力を従属させる形だった(→「冊封体制」で説明済み)。しかしオイラトやタタールの侵攻に苦しめられ、北方勢力に対しては平等な立場で国交を結んだ(→もっと具体的に。「馬市を開き交易を行う」など。)


綺麗に基本/北方を区分けしていて良いが、説明が抽象的。もっと具体的に書いた方が出来ているという印象が強まる

明代は冊封体制・朝貢貿易を軸にした外交姿勢だったが、オイラトとは土木の変後に貿易を行い(→オイラトとは貿易していない)、タタールとは庚戌の変後に貿易(→どのような貿易か明示。朝貢貿易とは違う旨)を行うなど、平等な立場で付き合っていく外交政策に転換した。


比較、なので、しっかりと前後を比較しよう。「冊封体制」に対しては「平等」で良いが、「朝貢貿易」に対しては「貿易」では不十分。

二問目を見ていこう。

問題2

「スペイン人征服者が、アメリカ大陸の銀を採掘するために使役した労働者は、どのように調達されたか。二段階に分けて、90字以内で説明せよ。」



比較的書きやすかったか、よくできていた。
二段階に分けて、「エンコミエンダ制」の「先住民」と、「大西洋三角貿易」の「黒人奴隷」を書ければよい。

解答例を見てみよう。

一段階目は、エンコミエンダ制のもと、アメリカ大陸の先住民が労働者として使役された(→もっと省略しよう)。しかし伝染病の蔓延で人手不足になると、二段階目は(→表現が硬い)アフリカ大陸からの黒人奴隷(→「大西洋三角貿易」まで言及する)を使役するようになった。


省略できるところを省略しなくては、問題作成者が書いてほしいところを書けない。正しいことを書けばよいだけではなく、求められていることを書かなくてはいけない
「エンコミエンダ制の先住民」に対して、「黒人奴隷」では弱い。


以上、15・16世紀の世界史の添削でした。
自分の解答の答え合わせをしているだけでは、なかなか見えてこないところもあったかと思います。
投稿された答案を客観的に分析することで、解答のコツをつかんでいただけたでしょうか。
この講座の後は、ぜひ皆さん自身の答案をもう一度分析してみてください。


過去の無料添削講座

世界史2011年度第一問
世界史2010年度第一問