無料添削講座(世界史) | ReNET

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updated 2012-08-23

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今回の無料添削講座は
17・18世紀の世界史
です。

皆さん投稿ありがとうございました!
皆さんから送られてきた解答例をもとに、より良い解答作成法を講義していきます。

まだ問題を解いたことのない人は、先に自分で解いてみてから、解説を読んでください!

では一問目から見て行こう。

問題1

「17世紀に覇権を握ったオランダが、アジアで行った活動について、180字以内で説明せよ。」

17世紀にオランダがアジアで行った活動、つまり中継貿易について、列挙するという問題である。
国、地域ごとに事実を並べ、それを180字の文章にまとめられれば良い

解答例を見ていこう。


東インド会社を組織したオランダはバタヴィアを拠点としてアジア交易に参入した。アンボイナ事件以後香辛料貿易を独占し、日本との貿易にみられる中継貿易も展開した。しかし17世紀後半、海禁政策、胡椒価格の暴落、英蘭戦争とオランダ侵略戦争などの危機(※冗長)の中でオランダは覇権を失い、以後ジャワ島を中心に強制栽培制度(※誤り)にみられる植民地支配を展開していく。


まず前半部分だが、非常に良く書けている。文章の構成がうまく、第一問のような論述問題が得意ではないかと推察される。
オランダのアジア進出は、東インド会社がバタヴィアを拠点として始め、アンボイナ事件以後独占したという流れが良く、中継貿易の例として日本を例示しているのも良い。

問題は、後半。
まず中継貿易の衰退を書くのは良いが、その契機として「海禁政策、胡椒価格の暴落、英蘭戦争とオランダ侵略戦争などの危機」と書くのは冗長。記述問題では物語化に精を出すのではなく、聞かれていることに答えよう。
メインは、オランダが何をしたか
オランダの活動として、強制栽培制度を挙げているが、これは19世紀のものだということは確認しておいてもらいたい。
実は17世紀は、「義務供出制度」というもので、恐らくこれは書けないのではないか。植民地支配への転換を長く書くのは少々ハードルが高いだろう。

ベストなのは、前半で具体例を増やすことだ。
ポルトガルとの争い、中国の生糸など、書けることは多いだろう。

二問目に移ろう。


問題2

「西欧諸国との交流が、17世紀の中国に文化的な影響を与えたことについて、90字以内で説明せよ。」


西欧が中国に文化的な影響を与えたこと、について説明する問題。
前の問題とは違い、影響の結果だけ書いていてはいけないことに注意する必要がある。

解答例を見ていこう。

中国では(イエズス会が伝えた)西欧(の技術)の影響により実学が盛んになり、宋応星は『天工開物』を著し、徐光啓は『農政全書』や、アダム・シャールと共に『崇禎暦書』を著した。



率直にいうと、これは良くある答案だが好まれない、といったタイプの解答だ。
それなりの得点はつけられるが、高得点はのぞめない。
理由を説明する。

まず、影響を与えたことについて書かなくてはいけないのに、「西欧の何が」中国に影響を与えたかについて書けていない
「イエズス会が伝えた西洋技術が」などの一文を入れたい。
欲を言えば、その例としてマテオ・リッチも書きたいところ。

次に、例の選び方、書き方が安易である。
「経世致用を標榜する考証学の広がり」などを書くと、例に厚みが出る。



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