無料添削講座(世界史) | ReNET

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updated 2012-08-23

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今回の無料添削講座は
「19世紀の世界史/日本史」
です。

皆さん投稿ありがとうございました!
皆さんから送られてきた解答例をもとに、より良い解答作成法を講義していきます。

まだ問題を解いたことのない人は、先に自分で解いてみてから、解説を読んでください!


問題

「アメリカ南北戦争の原因となった、南北の経済的・社会的な利害対立について、90字以内で説明せよ。」

問題は、アメリカ南北の経済的対立、つまり保護貿易と自由貿易という貿易における対立。また社会的対立、つまり奴隷制の是非における対立を聞いている。
この二点について、それぞれ45字程度に膨らませられれば良い。

それでは解答例を見てみよう。


アメリカ北部では、工業製品輸出に際しイギリスに対抗するために(※冗長。奴隷制廃止の理由ではない)保護貿易と奴隷制の廃止が主張された。一方で南部では、イギリスに穀物を輸出するために自由貿易(と穀物を作るために)奴隷制が主張された。

経済面では、保護貿易と自由貿易。社会面では奴隷制廃止と奴隷制が書けており、骨格はオッケーである。
しかしまずいのは、保護貿易と奴隷制の廃止をイギリスに対抗するため、とまとめてしまっている点。
なぜイギリスと対抗するために奴隷制を廃止するのかが掴みにくい。「工場労働者を確保するため」というような説明を加える必要があろう。
後半部分も意味は通じるが、奴隷制の廃止は「穀物を作るため」などと書いた方がわかり良い。


もう一つ、解答を見てみよう。


南部はイギリスの原料供給地・工業製品の輸入地の立場から、奴隷制容認・自由貿易を唱え、(労働者確保のための)奴隷制廃止・(輸出製品保護のための)保護貿易を唱える工業地帯の北部の産業発展を阻害し、奴隷制をめぐって流血事件もおきた(※不要)

これも骨格は良くできている。
ただまず気になるのが、南部が北部の発展を阻害するという文構造となっており、両者を中立的に比較できていないという点である。
このような文の構造は、文章を書く上で最も重要なところなので、是非改めたい。
内容面で言うと、南部は良く書けているが、北部に関する説明が甘い。
一つ目の答案でも指摘したが、奴隷制廃止の根拠がはっきりしていないので、ここは「労働者確保のため」と明示したい。
また、利害対立について書けという問題に対して、「流血事件もおきた」は不要だろう。
不要なことを書くことは、答案を白紙で出すのと変わらない。一点でも多く取るために、関係のある情報を詰め込む練習をしていく必要がある。


過去の無料添削講座

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世界史no.2
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